婦人科がんについて

<婦人科がんに対する放射線治療>

 婦人科領域のがんには子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、膣癌、外陰部癌などがあります。婦人科領域のがんの治療には手術・化学療法・放射線治療が組み合わせて行われています。特に子宮頸癌では放射線治療が行われることが多く、根治治療としてだけでなく、術後の再発予防、術後再発に対する治療、転移病変に対する緩和治療としても放射線治療が役立っています。

 

【子宮頚癌に対する根治的放射線治療について】

 当院では、毎年2530名程度の子宮頚癌の患者さんに対し根治的放射線治療を行っております。

 放射線治療のメリットとしては侵襲性が低いことが上げられ、手術を受けられないようなご高齢の方や既往症にて全身状態が不良の方でも治療が可能であることです。

 

・治療方法について

 子宮頸癌に対する放射線治療の場合、骨盤に広く当てる外照射と治療器具を子宮内に入れて子宮病変の局所へ照射する腔内照射の2つの方法を使用します。(但し、病状によっては腔内照射を使用しない場合もあります。腔内照射の照射についてはRALSの説明もご参照下さい。)

 まず外照射を11(1020分程度)、月曜日から金曜日までの連日、計2530回で開始します。外照射の治療後半より腔内照射を加え、腔内照射は週12回、計25回を行います。治療期間は合計で約67週間ほどかかります。

 照射回数などは子宮頸癌の進行度などによっても異なってきますので、詳細については担当医にお聞き下さい。また、抗癌剤を併用することが多いですが、患者さんの病状によっては行わないこともあります。

 

・副作用

 急性期障害(治療中から治療直後の副作用)

  腸炎(吐き気、下痢など)

  膀胱炎

  皮膚炎、粘膜炎

  感染症

 晩期障害(照射終了後数ヶ月からの副作用)

  腸管の症状(吸収不全、腸閉塞、直腸出血、狭窄など)

  膀胱炎、膀胱出血

  骨盤骨折、骨粗鬆症

※上記症状など気になる症状が出現した時は、担当医や看護師へ相談して下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加