肛門がん

肛門の扁平上皮がんは、多くはヒト・パピローマウィルスとも関係あるとされており、近年増加傾向にあります。以前は手術が主体でしたが、現在では抗がん剤と放射線治療への感受性が高く,効果があるため、まず化学放射線治療を行ないなるべく人工肛門を避けることが世界的な標準治療になっています。比較的稀な疾患であるので、まだ医療者の間でも肛門温存の可能性が理解されていない場合もあるように思われます。効果がない、または再発の場合には手術になりますが、効果が出現するには時間のかかる場合や一見残存しているように見えても腫瘍は死滅している場合もあり、間をおいて時に複数回の生検で腫瘍残存や明らかな増大を確認してから手術に移行すべきです。

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