臨床研修・大学院

放射線治療は時代の最先端


 放射線治療は、いま変貌を遂げつつあります。
これまでも外科療法、化学療法とともにがん治療の3本柱の一つとされていましたが、化学療法と組み合わせた化学放射線治療として、昨今の画像診断機器、コンピュータ技術の進歩に伴って、放射線治療もより低侵襲化し高い治療成績をあげられる高精度な治療としてより広く一般の方々にも注目されるようになってきました。
放射線治療の施行数は増加しています。特にこれまで行っていなかった肝臓や、肺早期がんなどでも他の治療法をしのぐ成績が示され、また、非常に低侵襲であるということからQOL重視の時代にマッチし、新領域開拓がおおきく期待されています。また、他の治療法、特に機能画像検査や分子標的治療との併用は画期的治療につながる可能性を秘めています。
わが国では欧米にくらべて放射線腫瘍医の数があまりにも少なく、人材が求められています。

 当科では、悪性腫瘍を中心とする多彩な疾患に対し、最新のエビデンスに基づく治療を行っています。
研修医の自主性を重んじると同時に、親身な指導を心がけ、希望に応じて粒子線治療施設などでの研修を交えて柔軟かつ効果的な研修プログラムを用意します。
専門職である医学物理士、放射線治療専門の診療放射線技師の助けを得て、新治療開発にも積極的に取り組んでいますので、意欲ある方を歓迎します。


領域特色

 当院、放射線治療科と画像診断科はそれぞれ独立しており、臨床研究をしながら、協力体制を確立しています。両科とも十分な医師を擁し、それぞれの科に経験豊富な指導医が在籍しており、臨床から若手医師の指導まで盤石な体制です。放射線治療科のみで、医師数7人というのは全国的にも多い方です。また専任の経験豊富な医学物理士が3名と、放射線治療品質管理士や放射線治療専門放射線技師の資格を有する診療放射線技師が在籍しています。

 放射線治療部門は世界的に放射線腫瘍部(Department of Radiation Oncology)といわれ、当学では当初から放射線腫瘍学なる教室として発足しましたが、当時日本では放射線治療は画像診断と別れていないことが多く、全国でも珍しいものでした。初代の母里知之教授は開校より27年間務められ、当領域の基礎を作られました。その後、大泉幸雄教授が後を継がれてさらに大きく発展させられました。現在は、菅原教授が担当しています。

診療

 東海大学病院の放射線治療科は医師だけでなく、放射線治療技師、看護師、メディカルセクレタリー、受付クラークとさらに医学物理士など多職種が働いており、良いチームワークで連絡を密にとっております。現在、関連部門である放射線治療品質管理室とともに全職種が独自の品質保証活動を行っており安全性とともに治療成績の向上、安全な治療に努めています。外部照射装置3台と小線源治療装置1台で年間1000人超と神奈川県でも治療人数が多く、全国でもトップクラスの施設となっています。その中でも外部照射装置の1つはTrueBeam-STxで最新の治療を提供しています。

 大泉教授が就任された2001年には年間600人程度でしたから15年後の今は倍近くの治療数ですが、IMRTといわれる高精度治療への対応、装置増設、新しい治療への積極的な取り組みなど、時代への対応してより患者さんに貢献できるように日々努力しています。

 付属八王子病院にはノバリスという高精度放射線治療装置が導入され、医師2名、医学物理士教員1名が診療放射線技師、看護師と年間300人ほどの治療を行っています。装置の特徴を生かしてIMRTなどの高精度治療が約4割と高くなっています。

研究

 初代母里教授は、当学赴任前にカナダに留学された経験から、最終講義では「トロントの病院は基礎部門としてRadiation Biologyをやっていますし、そして Radiation Physics が非常に強い。やはりきちんと仕事をやるには物理・生物・臨床を一緒にしないとうまくいかないと思って帰ってきました」といわれていますが、大きな装置と目に見えない放射線で治療する当部門では医学物理と放射線生物学が基盤となっています。

 大泉教授は、特に放射線生物学で重要な仕事を残されています。現在は他領域を巻き込んで放射線生物学の研究が行われ、分子標的薬を含めた抗腫瘍薬と放射線の併用はトピックスとなっています。画像によるガイドにより以前に比べてはるかに高精度となってきたため、臨床に役に立つという意味でも放射線物理の領域を強化しています。特に医学物理士を中心に4次元治療など新しい治療法や検出器、線量計算法の開発などを行っており、世界に広がりのある分野ですので今後も他大学、企業とも共同で大型研究を進めます。当施設は規模が大きいとはいえ、臨床研究は一施設では限度があるので多施設研究をさらに推進する必要があります。

 東海大学では科研費取得に力を入れており、初めての申請の際は院内で事前審査を受けることが可能です。研究支援課で研究計画書の体裁も指導していただけます。また、科研費以外にも大学独自の若手のための研究費助成があります。疑問に思ったことは直ぐに調べて研究発表することが可能です。また学生と医師との隔たりが無いので、それぞれの研究テーマに医師がサポートしたり、学生がサポートしたりして研究を一緒にすることで、臨床から物理的な側面まで幅広く研究することができます。

学会発表は以下の学会等で積極的行っています。
日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本定位放射線治療学会、米国放射線腫瘍学会

教育

 学部教育では臨床講義以外に、クリニカルクラークシップを行っています。
毎年、60名もの学部生が選択必修科目で当科をまわります。クルズスや外来見学、治療計画実習など充実した放射線治療科実習を体験しています。当教室には教育用の治療計画装置が4台あります。

 放射線治療はほぼ全臓器の腫瘍にかかわり、脳転移や骨転移など、将来内科や外科に進む学生さんたちにも役に立つような授業をおこなっています。学生アンケートでは、毎回非常に満足度が高いです。医師だけでなく、医学物理士の業務内容も知ることができます。放射線治療の実際を知りたい学生さん、腫瘍一般を学びたい学生さん、理由はさまざまで構いませんので是非、選択してみてください。

 大学院ではがんプロの一つでもある医学物理士養成コースがあり高精度治療に対応できる人材を育成しています。
治療計画を立てる上ではしっかりと医師をサポートし、若い人でも安全な治療計画の立て方を学べます。実際に医師と一緒に治療計画を立てながら最適な治療を模索し、1つ1つのことを学びます。

将来

 2010年に新病院とともに新鋭のライナック2台、小線源治療装置1台、X線およびCTシミュレータ各1台を新規導入しましたが、治療患者数の急増により不足し、2017年に最新外部照射装置1台(TrueBeamSTx)を増設しました。CTシミュレーターも更新されました。さらに既存装置を最新装置に更新することが決まっています。VMAT計画のライセンスも増やしています。また、近未来には広い敷地を生かして、都内の大学病院では困難な粒子線治療なども可能となるかもしれません。八王子分院でも最新治療ができるような体制が実現します。すなわち、装置の増強にも合わせて増員が必要です。現状でも大学病院としてかなり症例数の多い東海大学ですが、日本でも最大級、最先端の大学附属の放射線治療施設になり得ます。

教育方針

スローガン

基本をしっかり、幅広く学んでどこの施設に行っても通用する放射線治療医を目指す!

  • 多様な指導医

    様々な出身大学や勤務病院で経験を積んだ指導医たち

    (治療のちょっとした工夫をいろいろ学べます)

  • 大学病院の総合力

    他科との連携や全診療科が揃っている強み

    (ICU、循環器、腎臓内科、総合内科など、がん診療科以外の総合力も高いです)

  • 豊富な症例数

    がんのみならず脳動静脈奇形、IORT、ファンコニ貧血などの稀な疾患も経験できる

    (良性疾患、稀な疾患を学べます)

 臨床力、学会発表、論文作成、論文の批判的吟味、英語力の向上、科研費取得など大学病院として総合的に学ぶことができます。
わからないことは指導医、物理士、技師に聞くことができます。聞き流さず、教えあう文化が根付いています。
放射線治療ではほぼすべての臓器の疾患を扱うので、広い臨床腫瘍学の知識が重要です。基本的な症例でしっかり土台を固めて、稀な疾患や、治療法の検討が必要な症例まで学ぶことが可能です。他科とのカンファレンスを行っており、研修中も自由に参加可能です。脳神経外科、耳鼻咽喉科、産婦人科、呼吸器外科などに腫瘍専門医がおり、症例に対する議論が深いです。
合同カンファレンス:耳鼻咽喉科、口腔外科、産婦人科、呼吸器内科、呼吸器外科、乳腺外科、移植科
また、脳神経外科、泌尿器科とは脳転移の紹介や金マーカーの挿入など連携体制が確立しています。

 学部教育では臨床講義以外に、クリニカルクラークシップを実施しています。毎年60名ほどの医学生が当科をまわっており学生教育も積極的に行っています。学生からのアンケート評価も好評です。定期的に学生、研修医の先生向けの説明会を開催しています。画像やがんの勉強など気軽に教室に来て学ぶことが可能です。学生さんへの扉はいつでもオープンです。

 大学院は医師のみならず、全国で約20しかない修士または博士課程の一つでもある医学物理士養成コースがあり高精度治療に対応できる人材を育成しています。若手が多く活気にあふれています。

治療計画室

 広くて静かな治療計画室でじっくりと外照射の計画作成ができます。指導医、物理士、技師もおりその場で気軽に聞くことができます。
CT撮影後の患者さんは担当医師別にボックスの中に指示票を入れてくれます。プラン作成後は技師、物理士がダブルチェックをします。
週2回の新患カンファレンスで全例線量分布確認を行っています。線量制約に関してはある程度の基準を設けており統一を図っています。治療計画は各種ガイドライン、臨床試験結果(JCOG、JROSG、RTOGなど)を参考にエビデンスにもとづく計画作成を学ぶことができます。

臨床研修について

 初期臨床研修は当院の研修プログラムに沿って行われます。

 当院では開院当初より現在に至るまで、一貫してスーパーローテート式研修システムを採用してきました。このため、各部署をローテートする研修医にとって充実した研修環境が整っており、研修プログラムにも長年の経験が活かされています。当放射線治療科では医科研修医のみならず、多くの歯科研修医も受け入れています。

 初期臨床研修に関する詳しい内容はこちらを御参照ください。

東海大学医学部付属病院 臨床研修部サイト

 当科は指導医が7人とマンパワーが充実しており、わからないことはすぐに解決できます。自己流にならずに基本をしっかりと習得できます。また、症例に関しては全国でも有数の豊富で多彩な症例が経験できます。他施設同様に乳癌や前立腺癌は多数の患者を受け持つことができます。乳癌では短期照射を推進し、前立腺癌では外部照射でのVMATに力を注いでいます。悪性リンパ腫の症例数は全国でもトップクラスで、造血幹細胞移植拠点病院にも指定されており全身照射も多く行われています。当院では頭頚部癌や食道癌、婦人科癌の根治症例も多く、腫瘍専門の医師が揃っています。他施設ではあまりおこなわれない肺癌の術後照射や直腸癌の術前照射も経験できます。

 放射線治療機器は新たに順次更新、増設されています。10か年計画で国内、海外の動向、保険診療の変化、患者さんのニーズなどを考慮しながら適切な照射装置の選定を行なっています。他のメディカルスタッフと共同してチーム一丸となり、安全で安心な副作用の少ない高度放射線治療の提供を心がけています。現在当院では指導する若手医師が充実しており、かしこまらずにお互いの知識や技能を高めながら臨床経験を重ね、自由な発想で研究できる環境が整っています。他分野から当診療科へ転科してくる方もおり、さまざまな経験が診療や教育に活かされています。当放射線治療科に興味をお持ちで良医を目指す方はいつでも気軽に見学にいらしてください。

外科、内科志望の先生方へ
腫瘍の脳転移、骨転移はどの診療科に進んでも出会う症例です。画像診断から治療選択の判断、放射線治療による脳転移治療、骨転移治療は非常に重要です。全脳照射と定位照射の適応の違いや、緩和照射における患者さんのPSを考慮した治療スケジュールの設定など必ず役に立ちますので、ぜひローテーションで当科をまわってきてください。お待ちしています。

 放射線治療科の後期臨床研修に関する詳しい内容はこちらを御参照ください。

東海大学医学部付属病院 臨床研修部サイト ー後期臨床研修放射線治療科

後期研修プログラム

 専門医制度の変更により全国の各プログラムに応募する形になっています。放射線科においては、大学病院中心の総合的な研修が必須となっています。指導医と症例数の豊富な当院当科は最適な研修施設の1つです。随時研修医の先生からの連絡をお待ちしています。ぜひ一度見学にいらしてください。

 後期臨床研修では名医より良医を育成するという方針のもと、さらなるプロフェッショナルへの道を目指し、各科独自の特色ある研修プログラムが用意されています。また当院では、後期臨床研修医として勤務し収入を得ながら大学院での就学も可能にするハイブリッドコースも用意されており、たいへん好評を得ています。

 後期研修3年終了後に放射線科専門医、さらに2年後放射線治療専門医を取得します。その後、がん治療認定医を取得します。後期研修医(臨床助手)として、または大学院として履修できます。

当院の研修プログラムで画像診断、外照射、腔内照射のすべての症例を経験することが可能です。

後期研修医(臨床助手1種)

 付属病院での研修が基本です。臨床助手の間は満遍なく種々疾患を担当します。放射線治療科の外来診察を担当し、治療計画から治療後の経過観察まで受け持ちます。2年目までに画像診断科で6ヶ月間の研修が必須です。その他の科や他施設での研修機会を設けています。

大学院博士課程

 前期研修終了後(卒後3年)以降に入学可能です。個別対応しますが放射線治療のみでなく、 原則としてがんプロフェッショナル養成プランの一環として、化学療法、緩和医療、その他の科での研修も組み込まれるため、 腫瘍全般について体系的に学べます。指導者と供に学位研究も行いますが、基礎研究だけでなく臨床研究も奨励します。4年目または5年目には希望により粒子線治療施設や他大学への留学をおこないます。

学会発表:日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本定位放射線治療学会、日本高精度放射線治療学会、日本がん治療学会、
米国放射線腫瘍学会、欧州放射線腫瘍学会などさまざまな学会で発表可能です。

後期研修終了後

 後期研修終了後は大学スタッフ(助教)または関連病院勤務となります。また、国内外への留学や研究を中心とするといった選択も可能です。
学位、専門医、第1種放射線取扱主任者、がん治療認定医などを目指します。
東海大学でしっかりと学んで、どこでも通用する医師として羽ばたいてください。

当院や外勤先でも困らないような指導をうけて、幅広い臨床力を備えた自立した医師として活躍します。


放射線治療科研修を終えた研修医のコメント

2017年上半期

口腔外科 – 大澤侑子先生

 都内の大学を卒業し、東海大学医学部附属病院にて研修を始めました。私が東海大学医学部附属病院での研修を選んだ理由はがん診療について深く学びたかったからです。
放射線治療科では全身のがんについて学び、他の科では経験することのできない日々でした。
初診時から診療に参加し、治療計画を立てたり、照射中・照射後の経過観察まで多くを学ぶことができました。

放射線治療科への入局を考えている先生だけではなく、がん診療に興味を持たれている先生にも見学・研修を強くお勧めします。

2017年下半期

画像診断科 – 永藤唯先生

 東海大学医学部付属病院画像診断科2年目の永藤唯です。放射線科専門医の資格を取得するために、放射線治療科で2ヵ月間の研修をさせて頂きました。
初診~治療計画の作成~照射中の診察、RALSなどの手技、先生方の再診の見学など、短期間ではありましたが、たくさんの経験をさせて頂きました。
また、週2回ほど多職種間での症例カンファレンスや抄読会があり、多職種の方々の考え方や最新の知見を学ぶことができ、とても勉強になりました。

放射線治療科ーコメント

助教:長尾隆太

 私は、東海大学を卒業後、東海大学医学部付属病院で初期臨床研修を経て、放射線治療科に入局し5年目になります。まず、放射線治療は主にがん治療において幅広く用いられ、がん治療の3本柱の一つと言われています。しかし、がんの治療と言えば手術、もしくは抗癌剤を思い浮かべる方がほとんどで、私も初期臨床研修で放射線治療科を回るまではそのように思っていました。だが実際には、小細胞肺癌や悪性リンパ腫など放射線治療が劇的に著効する疾患があったり、全身状態が悪く手術や抗癌剤が施行できない患者様でも放射線治療単独で根治に至った例も多々あり、放射線治療に興味を持ちました。

 また、実際の放射線治療において治療機器の役割が大きなウエイトを占めています。最近では強度変調放射線治療(IMRT)や粒子線治療(重粒子線治療や陽子線治療)が広まってきたように、今後も放射線治療の医療機器はまだまだ進歩していくことが期待できます。故に、がん治療において放射線治療がより重要となってくると思ったため、私は放射線治療科へ進むことを決意しました。

 更に、東海大学医学部付属病院の放射線治療科の特徴として、①症例数が多いこと、②若手医師も主体的に関わっていけること、という2点が挙げられると思います。①症例数が多いことについてですが、依頼して頂く当院の他科が積極的に患者様を受け入れて頂いており、また近くに放射線治療を有する大病院が少ないこともあり、当科にて治療を行っている症例数は県内でもトップクラスで、希少な症例も含め様々な症例を経験することができます。②若手医師も主体的に関わっていけることについてですが、もちろん困ったことなどがあれば上級医師や看護師、技師、物理士などが手助けをしてくれますが、治療方針について検討する場合は基本的に担当医の意見をベースに考えてくれ、また科の運営方針などについて話し合う場合も若手でも意見を出しやすく、若手でも科の様々な面へ介入していくことが可能です。私は、上記のような特徴を有する当科であれば、医師として、そして社会人としても飛躍的に成長していけると思い、充実した日々を送っています。

 日本では放射線治療科医がまだまだ少なく、臨床・研究・教育など様々な面で十分に取り組めていない点がまだ多々あると思います。できればより多くの医師に放射線治療に興味を持って頂き、延いては放射線治療科医がより増え、放射線治療がより普及、進歩していくと幸いと願っています。

助教:勝俣智美

 私は、東海大学を卒業後、市中病院で2年間の初期臨床研修を経て、放射線科の後期研修を始めて3年目になります。後期研修はじめの2年間は他大学病院で診断を中心に放射線科の基本を勉強していました。当時放射線科では診断の他に核医学とIVRと放射線治療を各 2 カ月ローテーションするプログラムとなっており、最後のローテーションであった放射線治療が終わるころ、もっと放射線治療を勉強したいと思うようになりました。

 放射線治療科では、放射線を当てることで病気を治療する放射線治療を行っており、患者さんが受診してから、治療中、その後のフォローまで長いおつきあいとなります。そのため、放射線治療、手術や化学療法を含めた癌に関する知識はもちろん、内科全般から画像診断まで、幅広い領域を学ぶ必要があり、やりがいを感じる毎日です。

 現在、当医局では病棟がなく外来業務が主になります。これは弱みでもありますが、時間に追われることなく患者さんや自分の業務に向き合うことができるとも捉えられます。能動的に過ごし、充実した日々を過ごしていきたいと思います。

 日本人の多くが癌を経験する時代となり、今まで以上に放射線治療医は必要とされると思われます。放射線治療は高い専門性と広い領域を持つ魅力的な分野であると感じます。

 興味のある方はぜひ見学にいらしてください。