腎臓がんについて

これまで腎癌(腎細胞がん)は放射線に対する感受性が低い、とされ、放射線治療の対象外とされていました。しかしこれまでの常識とは違いますが、分割回数を少なくして1回あたりの線量を通常の2グレイ程度から6−10グレイ程度に増加すると放射線の効果が期待できることがわかってきました。そのため限局しており、5cm程度までが条件ですが、何らかの理由で手術ができない方に、高精度で腫瘍のみに放射線を照射して腎臓の残りの部分を温存して定位治療をすることがあります。また、転移があっても1、2個に限局している場合には転移を強力に治療することで生存期間を延長できる場合もあります。