肛門癌の化学放射線療法と人工肛門

肛門の扁平上皮がんは、多くはヒト・パピローマウィルスとも関係あるとされており、近年増加傾向にあります。抗がん剤と放射線治療への感受性が高く効果があるため、可能な場合には、まず化学放射線治療を行ないなるべく人工肛門を避けることが世界的な標準治療になっています。

このままうまくいけば肛門を温存できるのですが、残念ながら一部の方は再発して手術し人工肛門になります。また、より少ないですが治療関連の副作用で人工肛門になることもあります図。

この研究は、人工肛門になる危険因子(どのような場合、にリスクが高いか)を解析したものです。結果として、再発に関連しては腫瘍が大きいものが、治療関連では放射線治療前の局所切除または切除生検が危険因子でした。

この研究の段階での放射線治療は3次元原体照射(3D-CRT)ですが、現在ではIMRTを使うのが標準となっています。

肛門癌への治療は発展途上であり、様々な可能性がありますが、より肛門温存率を高める治療法の開発が必要でしょう。

原文;Cause-specific colostomy rates after radiotherapy for analcancer: a Danish multicentre cohort study. Sunesen KG他.J Clin Oncol. 2011

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ